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Gemini Cloud Assistについて調べてみた

3 分
AI GoogleCloud
0222-nnn
著者
0222-nnn
猫が好き
目次

概要
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Google Cloud の AI アシスタントのGemini Cloud Assist (GCA)が気になったので調べてみた

Gemini Cloud Assist (GCA) とは?
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  • Google Cloud の AI アシスタント
    • Google Cloud上でGemini チャットが使えるイメージ
  • いつからあるのか?
    • 2024年4月 Google Cloud のイベント「Google Cloud Next」でプレビューリリースされたみたいで 意外と1年ぐらい経っているサービスだけど、非公開プレビュー、プレビューな機能が沢山あり、まだ開発段階?
  • 参照

Gemini Cloud Assist (GCA)とAIチャットボット(Gemini)との違い?
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  • LLM(Large Language Models)が違う
    • Gemini Cloud AssistのLLMは、Gemini 基盤モデルと言われる専用のモデルを作成しているので、 Google Cloudに特化した回答を得られるらしい
    • ※Code Assist は、Gemini 1.5 Flashモデルとか一般的なGeminiと同じモデルを使用している
  • 他のGoogle Cloudサービスと連携できる
    • Google Cloudの複数サービスとそのデータと連携することで、使用しているGoogle Cloudサービスを考慮した結果が得られる
  • 参照

Gemini Cloud Assist (GCA)とGemini for Google Cloud 他サービスは何が違う?
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Google Cloudで、GCA以外にもAIサービスを複数提供していますが、 Google Cloud基盤と連携して基盤をサポートできるのは、Gemini Cloud Assistだけ!

例えば、以下のようなサービスも提供しています

  • Gemini Code Assist
    • 開発者向けコード補完AI。VSCode、Cloud Shell などと連携
  • Gemini in BigQuery
    • データ分析をサポート
  • Gemini in Security Command Center
    • セキュリティの問題に対して開かれたケースを要約
  • 参照

Gemini Cloud Assist (GCA)で何ができるの?
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クラウドの設計・運用・改善を自然言語で支援してくれるようです。例えば以下のようなこと。

  • 設計支援(プレビュー

    • Application Design Center の統合
      • チャットで自然言語で会話した結果からApplication Design Center を使った アーキテクチャ図とアプリケーション テンプレートを自動生成する
        • Application Design Centerとは、UI上の操作だけで、terraformコードを作成するサービス
  • 調査支援

    • AI による分析で相関関係の調査を行いシームレスにサポート窓口と連携することが可能
      • ログ、構成、メトリックなどのデータソースのレビューに基づいており、 環境で何が起こっているかを調査してくれる(プライベートプレビュー
    • ログを要約してくれる(GA)
      • ※ Cloud Observability(Cloud Logging、Monitoring、Trace等)が設定されていることが前提の機能
  • コスト最適化(FinOps)

    • Cloud Billing で自然言語を使ったサポートをしてくれる
      • 例えば、「先月のGKEの費用は?」などの質問で自動フィルターを作成して表示する
        • Cloud Hubの最適化機能を使用したコストダッシュボードとも連携可能
          • Cloud Hubは、Cloud Billing、Cloud Monitoringから収集したデータを元に 使用量・コストを可視化してくれるサービス
          • ※コスト最適化の提案機能もあるが、プライベートプレビュー
  • 参照

Gemini Cloud Assist (GCA)の制限やコストは?
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  • 割当上限

    • 基本的には Gemini for Google Cloudと同じみたいですね
      • 例えばCloud Assist は以下のような上限の違いがあります
        • プロジェクト内の各ユーザーに対して 1 日あたりのリクエストの合計数:960
        • ※Gemini Code Assist等は、リクエストの合計数:6000
  • 機能やコスト

    • Standard、Enterprise(有料)の2パターンあるようですが、 プレビューなので現時点であれば追加料金なしで使用できるみたいです!
      • Enterprise の申し込みページのドキュメントみるとGemini Code Assistのことしか 書いてないので詳細不明ですね。
  • 参照

Gemini Cloud Assist (GCA)の設定と使用方法は?
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  • サービスの有効範囲
    • Gemini Cloud Assist (GCA)は、プロジェクト、フォルダに対して設定します
  • 使用方法
    • 「Gemini Assist」パネルで対話形式で使用する
    • 使い方は、Geminiとほぼ同じ
  • セキュリティ
    • 権限
      • チャットを実行したユーザアカウントのIAM権限の範囲
    • 暗号化
      • Gemini にプロンプトを送信すると、データが転送中に暗号化されます
    • データ
      • ユーザーが入力したプロンプトやそのレスポンスが、Gemini のモデルの トレーニング用データとして使用されることはない。
  • 言語
    • ドキュメント上記載はないが、使用すると英語だけと表示されました。
    • ただし、日本語にも対応はしているので、使用はできる ※調べると英語の方が精度が高いみたいですね
  • 設定
    • 画面の操作に従って以下を有効にするだけですぐに使える
    • APIの有効化
      • Gemini Cloud Assist API、Gemini for Google Cloud API
    • 実行するユーザに権限を追加
      • Gemini Cloud Assist ユーザー、Recommender 閲覧者
        • これは、Gemini Cloud Assistを使用する最小限の権限
        • 連携サービスが必要な場合には連携側サービスを設定したり、権限追加が必要
  • 参照

Gemini Cloud Assist (GCA)設定を有効化してみた
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実際にGemini Cloud Assist (GCA)を使えるよう設定を有効にしてみましょう。 今回はプロジェクト単位で設定を有効にしてみます

  1. Gemini の管理 ページに移動します。
  2. Gemini Cloud Assistの「Gemini Cloud Assist を取得」を選択します。
    Geminiの管理ページでGemini Cloud Assistを取得するボタンが表示されている画面
  3. 必要な API(Gemini Cloud Assist APIGemini for Google Cloud API)が有効になっていることを確認して、「Enable Gemini Cloud Assist at no cost」を選択してAPIを有効にします。
    Gemini Cloud Assist APIとGemini for Google Cloud APIを有効化する画面
  4. 以下のポップアップ画面が表示されたら、「権限を管理」からIAMへ移動し 「プリシンバルを追加 」を選択して、IAMを設定します
    IAMの権限管理ポップアップ画面
  5. Gemini Cloud Assist を利用するユーザーに 「Gemini Cloud Assist ユーザー」 と 「Recommender 閲覧者」 を付与して保存を選択して、ポリシーが更新されれば準備OKです
    Gemini Cloud AssistユーザーとRecommender閲覧者権限を追加する画面

Gemini Cloud Assist (GCA)を使ってみた
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設定が終わったので実際に試してみました。

使い方は、画面右上のGeminiマークをクリックします。

Google Cloudコンソールの右上にGeminiマークが表示されている画面

Cloud Assistのウィンドウが表示されたら、「start chatting」をクリック することで使用できます。 ※やはり、日本語には対応していないみたいですね。。

Gemini Cloud Assistのチャットウィンドウでstart chattingボタンが表示されている画面

Gemini Cloud Assist (GCA)に質問してみた
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実際に調査系の質問をいくつか試してみました。

  • Q. どの VM の使用率が最も高いですか?
  • A. This query returns the VM with the highest usage.
    • 和訳: このクエリは、使用率が最も高い VM を返します。
  • 補足
    • クエリを教えてくれる
      • topk(1,agent_googleapis_com:processes_vm_usage{monitored_resource=“gce_instance”})
    • 英語バージョンも同じ結果
      • 「Which of my VMs have the highest utilization?」

調査結果1

  • Q. IAMアカウントは、いくつありますか?
  • A. Here are the results: 2
  • 補足
    • 結果は正しいです!

調査結果2

まとめ
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  • Google Cloudの操作や設計を「会話形式」でできるのは便利ですね
  • 設計関連のメインな機能は、プレビュー、プライベートプレビューばかり
    • YouTubeの動画で紹介されている機能は、基本的にGAしていないサービス
  • Gemini Cloud Assist (GCA) もGAしているが、ドキュメント上は注意事項が多い
  • 現在運用中のリソースの調査系機能は、意外と実用的かもしれません
  • 連携機能の設定が複雑なことが課題
    • 現在のところ、以下のような使い方が適しています:
      • 現行リソースの調査や補助ツールとしての利用
      • 設計サポート機能はまだ発展中
    • 興味がある方は個人で試してみることをおすすめします。今後の機能向上に期待です。

参考資料まとめ
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